
昭和26年~昭和46年まで発売されたサニスタンドと呼ばれる立ち小便用便器。
東京オリンピックが開催された国立競技場のトラック下に作られたトイレに設置されました。
競技に参加する選手が時間節約のため、いちいちしゃがまずに用を足せるトイレが必要だったという説と、当時のストッキングは高級品だったため、女性が便器に座って用を足すことで、ストッキングが伸びたり、伝線したりしたので、中腰でできるトイレが登場したという説があります。
ちなみに使い方は、立ったまま中腰しになり、後ろ向きで用を足します。
話題を呼んだ便器でしたが、日本では、女性用として利用されるにはいたらず、男性用として使われていました。
力士用便器は、昭和60年~発売されました。
それまでは和式の便器を使っていましたが、若い力士の間から、腰掛便器をと望む声があがり、昭和60年の両国国技館建設にあたって、力士専用の便器として製作されました。
一般の腰掛便器よりも幅5センチ、長さ7センチも大きく作られています。
実際に力士に座ってもらいサイズを測り、便器の大きさを決定しました。
また、重さによって便座がたわむのを防ぐため、便座の裏の当たり留めを6箇所につけて(通常は4箇所)頑丈にしています。
便器に大きな衝撃を加えても破損することがないように、便器袴を大き目に作ってあり、排水路の内径や形状なども通常と異なり便器内部が詰まりにくいようになっています。
今度は逆に小さいトイレをご紹介。
幼児用便器は、昭和56年から発売され、実際に保育園などで使用されているものです。
幼児用の便器は、「小さい子どもが1人で、用を足せる」ことを念頭に置いて作られています。
体格の小さい子どもが、補助なしで使用することは、とても怖いことであり不安に感じることなのです。
少しでもその不安を取り除くために、便座の高さも低くし、幅も小さく、床に足が届く仕様になっています。
幼児の小さなお尻でも、落ちることなく、トイレトレーニングができるようになっています。